今年度の活動

今昔歌舞伎草紙

平素より日本の伝統文化をつなぐ実行委員会をご利用いただきまして、まことにありがとうございます。

私どもの事業では、お客様の安全・安心を最優先に、まん延防止等重点措置及び自治体の要請等を踏まえ、公演等事業を検討してまいります。

この度1月30日「今昔歌舞伎絵草紙」実施にあたりまして、感染拡大予防対策を徹底してまいります。
ご来場のお客様におかれましても、マスクの着用、手指の消毒、場内での大声での会話の禁止などの感染症対策にこれまで同様のご協力をお願いいたします。
当日はお客様の人数制限を致しております。また、当日券のお扱いは致しておりません。

蔓延防止重点措置の発令の為「歌舞伎絵草紙」は、上演の方法を、動画撮影に変更致します。ご来場ご予定されておられます皆様へ誠に申し訳ございません。現況の感染状況では、子供たちの感染拡大の勧告が日増しに強く発表されております。
その為、この度の舞台は子供の密を、避けることを優先致しまして、映像により本事業を表現をすることと致しました。観客席では、撮影風景の観覧となりますことを予めご理解頂きますよう宜しくお願い申し上げます。
ご入場は、感染対策万全の上、重ねて各人方々、厳しくお願い致します。

いよいよ今月30日「今昔歌舞伎草紙」上演致します。狂言の佐藤融さんの特別なご出演も頂き公募により集まった五歳から、中学二年生迄10名出演致します。
舞台は、残雪のこる年の始まり。雪は、懐かしい景色を想像させるものです。幼い頃見た雪景色、遊んだ、雪ウサギ、雪だるま能楽堂は、能をたくさん上演してきました。その能は、今から800年以上前に始まりました。多くの人が舞う謡うことを、楽しみにしてきたのです。鑑賞する楽しみは、多くの人の心を癒しました。いつの時代も美しい夢の中では、安心して遊ぶことができました。
雪には、時折、今から400年前の人たちの様子を描いた絵画が映し出されます。併せてお楽しみください。


《あらすじ》
年の始めに男二人が連れだち、初虎の参拝に出掛けます。雪が降ってきたので、晴れるのを待っていると向こうから、傘もささず女の人がやってきます。この辺りで見たことのない人の様子に、これはまるで「雪の精」のようだ。と男が言いますと雪の精は美しく舞いやがて雪の晴れると同時に消えてゆきます。
二人が歩きだすと、いい匂いがします。いつの間にかそこに女の人が現れ、年の始まりの挨拶を二人にします。あまりいい匂いでうっとりとしていると
桜の枝を持ち遊ぶ子供たちに出会います。その後を、女の人がやってきます。桜の枝をとった子供に枝を戻すように言います。子供たちは花が美しいので花をとり天に持ち帰ろうとしていた天女だったのです。女の人は桜の精で毎年、短い桜の命をとる天女に腹をたてていたのです。天女は、理解し桜の精と共におどり舞い桜の命を助けようと祈り消えていきます。
参拝も済ませた二人は、夕暮れのなかで声を聞き振りかえると見かけない女の子がいるので「どなたですか」と聞くと、藤の精と言います。そして、藤の精は、秋の実りを祈りながら咲いていることを伝えます。
どこからともなく秋の気配がし二人はあたりを眺めます。小さな小菊、大きな菊、菊が一面咲いている景色が広がります。
二人は今日1日、美しい春夏秋冬の様子を見ることができ果報な年の始めと喜ぶ、これは、日頃信心する毘沙門天様の計らいであろうと言い、明日また、お礼の参拝を約束する。