今年度の活動

古典の日

二〇〇八年十一月一日、源氏物語千年記を言祝いで「古典の日」宣言が行われました。

「古典とは何か。風土と歴史に根差しながら時をこえて広く享受されるもの。人間の叡知の結晶であり、人間性洞察の力とその表現の美しさによって、私たちの思いを深くし、心を豊かにしてくれるもの。」(古典の日宣言抜粋)

この宣言の二か月前、八月二十九日、源氏物語千年紀「十二代目目市川團十郎の描く源氏物語、上賀茂神社奉納舞踊」團十郎監修むすめ歌舞伎による『第十二帖、須磨』が奉納されました。次代の人に古典を渡していくには、いかに古典が身近に感じられるかに尽きると思います。奉納という方法で、むすめ歌舞伎はバトンを渡されたのです。

伝えかけてくるものが、訴えかけてくるものになるとき、また次の人へバトンが渡されることと思います。その繰り返しが、それぞれの今を乗り越える力になっていくのです。社会と古典は密接であることを、この日もお伝えできますよう願いながら、皆様のお運びを心よりお待ち申し上げております。

日時

令和3年 12月5日(日)

午後2時開演

会場

名古屋市能楽堂

名古屋市中区三の丸1-1-1

演目

子どもおどり
地歌「お乳や乳母」

子どもおどり「お乳や乳母」元禄期の子守歌、狂言小舞「七つ子」の歌詞がそのまま地唄(三弦と歌)でも演奏されている古典曲です。あどけない子どもたちのおどりですが、舞台は、日々のお稽古による修練の姿です。

哥宗論

むすめ歌舞伎による「哥宗論」は、狂言「宗論」のことです。織田信長の安土宗論が有名な史実となりますが「哥宗論」は、江戸中期に生れた高力種信、武士で文筆家兼画家、尾張徳川城下の芸能興行を綴った「猿猴庵日記」に記録された女能の演目の一つを、名古屋で活動するむすめ歌舞伎により再現します。

舞踏 七福神

「七福神」は、長唄最古の曲と言われ、日本書記の神話から「信仰の始まり」や風習を言葉でつなぎ、それを「おどり」で表現しています。後半は、「引きもの尽くし」となります。この引くという事柄からも風習文化に見る日本人の風俗の朗らかさを鑑賞することができます。古くから、ご祝儀曲として人気を博し今に至る曲と踊りです。

演目のあと、皆様に名古屋東照宮 児玉健治宮司様によるお祓いを行います。
名古屋東照宮についてはこちらをご覧ください。

チケット

全席自由 2800円

お申し込み方法

日本の伝統文化をつなぐ実行委員会

メール mkabuki2@gmail.com

FAX 052-323-4575

お名前・ご住所・電話・メール・お席の枚数をご記入の上、上記のメールアドレス、またはFAXにてお申し込みください。

※お支払いは、現金書留または銀行振り込みにてお支払いいただきます。詳細はお申し込み後にご連絡いたします。

※名古屋能楽堂(052-231-0088)、芸文プレイガイド(052-972-0430)でもチケットを取り扱っております。

こちらのフォームからもチケット注文を受け付けております。