「こころ」と「美」は、各々独立してはいない。
「こころ」は「美」により深まってゆく。
「美」も「こころ」により深まってゆく。
お互いに絡み合ってゆくことで更に深まってゆく。
これが生きている藝術の大切なことです。
この展覧会は「美とこころ」をわかって頂くために、
様々なものをお見せし、お見せするだけではなく、
人や事が学術、藝術研究を伝える、また表現をする。
ご来場される皆様に、
受け止めてもらえれば大成功です。
『桃山の美とこころ』著者 倉澤行洋
本展は、倉澤行洋先生の御著書『桃山の美とこころ』で、先生が問う日本の芸術を「頭でのみ」、「目でのみ」鑑賞することよりも、多くの方法で芸術に親しむこと。そのことについてのいわば、「答」を皆さんと確かめるという角度から企画致しました。
学べば学ぶほど、広く、深く、繰り返し知ることで、豊かな柔らかなものへ。そのことをこの展覧会で観じていただきたい。地域は、様々なゆかりの文化資産の宝庫です。つながりながら、深めていくことが本展の目標です。
展覧会開催にあたりまして、ご協力を賜りました御所蔵先、また関係各位様、会場の名古屋能楽堂様、実施へ大きなお力を賜りました文化庁様、そして、『桃山の美とこころ』御著者 倉澤行洋先生、多くの皆様の多大なお力添えに、深く感謝申し上げます。
令和四年三月
日本の伝統文化をつなぐ実行委員会